いのちの壱
登録番号 第14297号
品種登録者の名称 今井隆
品種登録者の住所 岐阜県下呂市萩原町宮田415


品種の説明

この品種は、「コシヒカリ」の変異株であり、育成地(岐阜県下呂市)における成熟期は中生の早、稈長が長、精玄米千粒重が極大の水稲、粳種である。草型は中間、稈長は長、稈の細太は太、剛柔及び葉身毛茸の有無と多少は中、止葉の直立の程度はやや垂、葉身の色は濃緑、葉鞘の色は緑である。穂長はやや長、穂数はやや少、粒着密度及び穂軸の抽出度は中、穂型は紡錘状、穎毛の有無と多少は中、穎色は黄白、ふ先色は黄白-黄、護穎の色は淡黄、芒の有無と多少は極少、芒長は短、芒色は黄白-黄である。玄米の形は中、大小は極大、粒色は淡褐、色沢はやや濃、精玄米千粒重は極大、玄米の見かけの品質は下の上、光沢はやや良、香りは無、腹白及び胴割の多少は少である。水稲・陸稲の別は水稲、粳・糯の別は粳、出穂期及び成熟期は中生の早、穂揃日数は中、耐倒伏性は弱、脱粒性は難、地上部全重はやや大、収量は中である。しま葉枯病抵抗性品種群別は日本水稲型(+)、蛋白質含量はやや高である。「ハツシモ」と比較して、精玄米千粒重が大きいこと、出穂期が早いこと等で、「コシヒカリ」と比較して、穂長が長いこと、精玄米千粒重が大きいこと等で区別性が認められる。
登録品種の育成の経過の概要
この品種は、平成12年に育成者のほ場(岐阜県下呂市)において、「コシヒカリ」の中から変異株を発見し、以後、固定を図りながら特性の調査を継続し、14年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「龍の瞳」であった。




杉山農場はこちらの品種を有機栽培させていただき、すべての条件をクリアした玄米に有機JASの格付をしています。
この品種の美味しさのひみつは草丈が高い稲の性質を最大限に発揮する事で、地中深くに根が張りより多くのミネラルを集めて凝縮していることで本来のお米の旨味が強烈にある事、甘味が強いこと、適度な粘りがある事、冷めても硬くなりにくいこと、香りが良いこと、健康を維持するために必要な条件を備えていること、命が輝いていること、外敵から私達を守る成分をより多くもっている事、等々考え得るすべての条件に対してすべて合格点である事は私達にとってとても大切なことです。
単純に口福という満足だけではなくいただく事で何が起きるのかを検証していただきたいのです。

 


2016-09-30

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