ゆうだい21につてい
宇都宮大学が独自に開発した非常に人気の高い水稲(お米)の品種です。
国立大学が育成した品種として初めて登録されたお米で、近年では全国の食味コンクールで金賞を総なめにするなど、「知る人ぞ知る最高峰の銘柄」として注目を集めています。
原原種群からの種子生産ではなく系統栽培からの種子生産となったことで出穂期が今まで以上に揃いがよくなったこと、出穂がそろうと収穫期の見極めが今まで以上に見極めやすくなったこと、穂数型の品種ではありますが生育がそろうことで中干時期の見極めがやりやすくなり適正な中干を行うことで着粒数を適正値にしやすくなったことで一粒あたりの充実度を高めやすくなったこと等により食べた時の触感も比較にならないくらい向上しています。

お米の「うま味」の構造に照らし合わせると、この品種は非常にバランスの取れた設計になっています。
出来上がった玄米は他品種の玄米と比較しても明らかに透明感のある玄米であり、精米炊飯後のご飯の特徴は白いというよりも明らかに透き通ったような感覚の艶やかな炊き上りで誰が見ても間違うことのない透明感のあるご飯に炊きあがります。
味わいと料理への相性
このお米は、成分バランスによって以下のような「おいしさ」を実現しています。
冷めても美味しい: アミロペクチンの構造が安定しているため、冷めてもお米が硬くなりにくく、甘みが逃げません。お弁当やおにぎりに最適です。
丼もの・カレーに最適: 粒がしっかりしていて型崩れしにくいため、タレやルーがかかってもべちゃつかず、お米本来のうま味とソースが口の中で調和します。
さっぱりとした後味: コシヒカリほどの重厚な粘りではなく、毎日食べても飽きない「澄んだ甘み」があります。コシヒカリが片親のため炊飯特性が優れていて水分調整で和食にもチャーハンやカレーにも合わせることのできるコシヒカリ譲りの長所も併せて持っています。
環境への強さ: 近年の地球温暖化による「高温障害」に強い性質を持っています。夏の暑さでも品質が落ちにくいため、農家にとっても安定して「美味しい状態」で出荷できる頼もしい品種です。

1. 食味の特徴:圧倒的な「粘り」と「甘み」

  • 強烈な粘り:炊き立ての粘りはコシヒカリの約5.5倍、ミルキークイーンの約3.4倍というデータもあり、もちもちとした食感が最大の特徴です。

  • 豊かな甘み:噛めば噛むほど口の中にしっかりとした甘みが広がります。

  • 冷めても美味しい:時間が経っても硬くなりにくく、水分を保つ性質があるため、お弁当やおにぎりに最適です。

2. 見た目の特徴:大粒で雄大な姿

  • 粒が大きく美しい:コシヒカリよりも一回り粒が大きく、炊き上がりの存在感があります。

  • 稲の姿:名前の由来にもなっていますが、栽培時の稲穂が非常に大きく、力強く「雄大」に育つ姿が特徴です。

3. 誕生の背景:奇跡の発見

  • 発見の経緯:1990年、宇都宮大学の附属農場にて、試験栽培中だった稲の中から「一際大きく、優れた株」が偶然発見されました。

  • 20年の歳月:その一株から20年かけて選別・育成が繰り返され、2010年にようやく品種登録されました。

  • 名前の由来:宇都宮大学(U大=ゆうだい)と、農場の「雄大」な景色、そして「21世紀の主役になってほしい」という願いが込められています。

4. 栽培の特性

  • 高温に強い:近年の夏の猛暑でも、お米が白く濁る(乳白粒)などの品質低下が起きにくく、温暖化に対応した品種と言えます。

  • 栽培の難しさ:背が高くなりやすいため、肥料を与えすぎると倒れやすいという繊細な面があり、熟練の農家さんがこだわりを持って栽培することが多い品種です。

ゆうだい21をより楽しむために
このお米は、その粘りの強さから「肉料理」や「揚げ物」など、味の濃いおかずと一緒に食べてもお米の存在感が負けません。

圧力IH炊飯器の炊飯方法
ゆうだい21は、もともと「強い粘り」と「豊かな甘み」が特徴の品種です。圧力IH炊飯器で炊くと、そのもちもち感がさらに強調され、まるでおこわのような贅沢な食感を楽しむことができます。
1. 水加減は「ほんの少し少なめ」が黄金律
ゆうだい21は吸水性が良く、粒が大きいため、標準の水量で炊くと柔らかくなりすぎることがあります。

  • コツ:炊飯器の目盛りよりも1〜2mm(あるいは全体の5%程度)少なめに調整してみてください。

  • 理由:圧力IHは高温・高圧でお米の芯まで水分を届けるため、少し控えることで「粒立ち」と「弾力」の両立が可能になります。

2. 「浸水」はしっかり、できれば「冷水」で
圧力IHは一気に加熱するため、あらかじめ芯まで水を吸わせておくことが重要です。

  • 時間:夏場なら30分以上、冬場なら1時間以上。

  • ポイント:冷やしたミネラルウォーターや氷水で浸水・炊飯すると、沸騰までの時間が長くなり、お米の甘みがより一層引き出されます。

3. おすすめの炊飯モード
炊飯器のメニュー選びで、好みの仕上がりに調整できます。

  • もちもち感を極めたい場合:「極上」や「もちもち」モード

    • ゆうだい21の粘りが最大限に発揮されます。おにぎりやお弁当用にも最適です。

  • 粒感をしっかり残したい場合:「しゃっきり」や「早炊き」モード

    • 圧力IHはどうしても柔らかくなりがちなので、「しゃっきり」設定にすると、大粒なゆうだい21らしい食感が際立ち、カレーや丼ものにも合う仕上がりになります。

4. 炊き上がりは「すぐに」ほぐす
圧力IH炊飯器は、ブザーが鳴った時点で「蒸らし」まで完了している機種がほとんどです。

  • コツ:鳴ったらすぐに蓋を開け、内釜の周りから底をひっくり返すように「シャリ切り(ほぐし)」を行ってください。

  • 理由:そのままにしておくと、逃げ場を失った蒸気でお米の表面がふやけてしまい、せっかくの食感が損なわれてしまいます。