とちぎの星について
2025年12月22日杉山農場生産の栃木の星有機栽培及び特別栽培の玄米及び精米が塩谷ブランドに指定されました。

お米の「うま味」の構造に照らし合わせると、この品種は非常にバランスの取れた設計になっています。
大粒な構造(デンプンの充実): 一般的なお米よりも一回り粒が大きいのが最大の特徴です。粒が大きいため、炊き上がった際の「一粒一粒の存在感」が強く、口の中でデンプンがゆっくりと分解されるため、豊かな甘みが持続します。
タンパク質含有量のコントロール: 栃木県の栽培指針では、玄米タンパク質含有量を5.7 〜 7.1%程度に収めるよう推奨されています。これは「うま味」をしっかり感じさせつつも、食感を硬くしない絶妙なラインです。
アミロースと粘りのバランス: 「なすひかり」と「栃木11号」を親に持ち、コシヒカリに近い粘りがありながらも、表面がベタつかず「粒立ち」が良いのが特徴です。
味わいと料理への相性
このお米は、成分バランスによって以下のような「おいしさ」を実現しています。
冷めても美味しい: アミロペクチンの構造が安定しているため、冷めてもお米が硬くなりにくく、甘みが逃げません。お弁当やおにぎりに最適です。
丼もの・カレーに最適: 粒がしっかりしていて型崩れしにくいため、タレやルーがかかってもべちゃつかず、お米本来のうま味とソースが口の中で調和します。
さっぱりとした後味: コシヒカリほどの重厚な粘りではなく、毎日食べても飽きない「澄んだ甘み」があります。コシヒカリが片親のため炊飯特性が優れていて水分調整で和食にもチャーハンやカレーにも合わせることのできるコシヒカリ譲りの長所も併せて持っています。
環境への強さ: 近年の地球温暖化による**「高温障害」に強い**性質を持っています。夏の暑さでも品質が落ちにくいため、農家にとっても安定して「美味しい状態」で出荷できる頼もしい品種です。
大嘗祭での採用: 令和元年の大嘗祭において、東日本を代表する「悠紀(ゆき)地方」の献上米として選ばれたことで、その品質の高さが証明されました。すぎやま農場はこの品種を大切に育ててゆきたいと考えています。

炊飯方法について

「とちぎの星」は粒が大きく、しっかりとした弾力とうま味が特徴のお米です。その良さを最大限に引き出し、ふっくら・ツヤツヤに炊き上げるためのポイントをまとめました。
1. 研ぎ方(優しく、素早く)
最近の精米技術は非常に高いため、強く研ぎすぎる必要はありません。
本研ぎ: 指を立てて、優しくかき回すように2〜3回洗います。水が透き通るまでやる必要はなく、少し白く濁っている程度で止めてください(うま味成分を残すため)。
最初のすすぎ: たっぷりの水を入れて1〜2回かき混ぜたら、すぐに水を捨てます。お米が乾燥しているため、最初のぬか臭い水を吸わせないのがコツです。
2. 水加減(基本は標準、お好みで微調整)
「とちぎの星」は粒がしっかりしているため、標準のメモリで炊くと「粒立ちの良さ」が際立ちます。
ふっくらさせたい場合: メモリより数ミリ(1〜2%)多めに水を入れると、大粒の中に水分がしっかり入り込み、もっちり感が強まります。
シャキッとさせたい場合(カレーや丼もの): メモリちょうど、またはごくわずかに少なめにします。
【最重要】浸水(しっかり時間をかける)
ここが一番のポイントです。粒が大きいため、中心部まで水を吸わせるのに時間がかかります。
夏場:30分以上
冬場:1時間以上 しっかり浸水させることで、炊き上がりの「芯」がなくなり、大粒ならではのふっくらした食感になります。
炊飯と蒸らし
炊飯モード: 通常の「白米モード」で問題ありませんが、もし炊飯器に**「極上」や「熟成」**といった浸水時間を長めに取るモードがあれば、それを利用するのもおすすめです。
蒸らし: 炊飯器のブザーが鳴ってもすぐに開けず、10分〜15分ほど蒸らします(最近の炊飯器は蒸らし工程が含まれているものが多いので、説明書をご確認ください)。
ほぐし(粒を潰さないように)
炊き上がったらすぐに、しゃもじを垂直に入れて、底から返すように優しく混ぜます。
**「切るように」**混ぜることで、余分な水分が飛び、一粒一粒がコーティングされたような美しいツヤが出ます。
「とちぎの星」をもっと美味しく食べるためのヒント
冷めてからが本領発揮: このお米は冷めても味が落ちず、むしろ甘みが落ち着いて感じられるようになります。炊き立てはもちろんですが、おにぎりにして少し時間を置いてから食べてみてください。
水にこだわる: 最初の「すすぎ」と、最後の「炊飯用の水」にミネラルウォーター(軟水)や尚仁沢湧水を使うと、香りと甘みがより一層引き立ちます。
大粒で食べ応えのある「とちぎの星」、ぜひこの炊き方で楽しんでみてください
とちぎの星:大粒・シャキシャキ