環境対策部長のケロちゃんのご挨拶

私達は人と環境に優しくていただいた時に思わず笑顔がこぼれるような農産物を作りたいと考えています。

農場の計画

杉山農場は今有機栽培の面積拡大を目指しています。

理由は、今まさに地球環境が壊れようとしているのが温度で目に見えてきたからです、昨年の12月に米・食味コンクール津南大会に審査員として参加させていただいたのですが、あの豪雪地帯に雪がない???なぜ、そして年が明けても春のような陽気がどうして続くのだろうか??
昨年の7月から9月にかけての田んぼ内の温度は約3度上昇していたという情報を関係者からいただき、私たち農家が今行わなければならないことは化学肥料や化学農薬を使わないことで環境にこれ以上負担をかけないこと、生産行程管理の見直しを行い無駄な二酸化炭素の排出を減らす工夫をすること、田んぼに暮らしている稲たちは本来ならばもっと田んぼの温度を自分で下げ住みやすくすることのできる自己調整機能を持っているはずなのに、何かが原因でその機能を発揮できず出来上がったお米たちは高温障害によって無残な姿に変貌していたのです、今年は稲たちにもっと自由で本来の生活ができるようにと農場内の作業環境とともに田んぼの環境も変えてゆかなければと考えています。

 どのような栽培方法であってもある物質が植物たちの心を狂わせ狂った性格の農産物たちは私たち人間の心と体を蝕んでゆくという悪循環を断ち切るためにいらないものを吸着したり分解させたりと人間の力では全くできないことも身近な生き物たちに頼ることで少しずつですが改善の方向に向かう努力を進めたいと考えています。
放射性物質等につきましては磁性雲母で捉えられることが分かっています、ある先生との共同研究で放射性物質が不検出という数値も出ることが自分の圃場で確認出来ました、(この試験研究に際しまして磁性雲母を試験材料としてご提供いただきました皆様本当にありがとうございました)あとはいつそれらを磁石で回収し放出した方たちに返却すればいいのかどなたか教えてください。

 次に日本の水田では機械作業を行うようになってから硬盤層という固い層が出来てしまいそこに化学肥料や化学農薬のなれの果てともいえる物質が堆積して田んぼに暮らしている多くの生き物たちにどうも悪影響を与え続けているようです、有機栽培や使わない栽培を行うにあたりこの部分を壊してあげないと何年たってもただ収量が落ち、そして味がしない農産物へと変貌してゆくのです。バックホー等で1メートルくらい掘り返したりプラウ等で深耕することで極端な改善ができます。
生き物たちが住みたくない環境は私たち人間の知恵が作り上げたものです、河川敷に生息している草たちのように何もあげていないのに毎年旺盛な生育のできる環境は私たちの田んぼでも実現できるはずです。

 硬盤層のいらないものを除外することで稲たちは思うように根を伸ばすことができるようになり、深く伸びた根からミネラルや養分そして大量の水を水を吸い上げ蒸散作用によって田んぼの温度を約8度下げることが可能になります、化学合成物に頼らない稲作はこの違いによって旨味のある農産物へと育ってくれます。

 肥料をあげて作物を育てるのではなく作物たちが自活した結果として私たちにもその一部を分けていただくという本来の姿に少しずつですが変えてゆきたいと考えています。